WORKING

人材育成のための5つのワーキング活動

平成24年度活動報告

実施体制

平成24年度は、23年度に引き続き、「看護キャリアシステム運営実行委員会」-「プログラム推進WG」-「各プログラム開発を推進させる6つの小WG」を設置し、本プロジェクトの実施を推進させた。

24年度は、評価体制を強化するため、新たに教育学部教員1名を内部評価委員に、他大学看護学専攻教員を外部評価委員に加え、専門的分野からの見地を助言してもらうことでプログラムを推進させた。

プログラム開発

1. 静脈注射教育プログラム

24年度は、取組み開始から4か年目を迎え、静脈注射教育プログラム第10回〜13回を開催した。プログラム実施により、組織として静脈注射に関する知識、看護実践能力の均てん化を図ることが可能となった。また受講生は、統一された知識や、正しい看護手順を再確認することができ、静脈注射実施の自信が増し、不安感が減少している。
プログラム実施による年度IVナース育成では、育成対象者の90%の認定取得を目指した。その結果、24年度末までに922名のIVナース(23年度までのIVナース取得後退職者数は除く)を育成し、年度目標を超える92.0%の認定取得が推進された。

2. 医療機器操作強化プログラム

医療機器操作強化プログラムでは【輸液ポンプ・シリンジポンプを安全かつ正確に操作できる人材の育成】を目指し、教育研修プログラムを実施している。
平成24年度は、23年度に育成されたスーパー指導者、ファシリテーターが実施した「各部署の指導者育成」により指導を受けた部署指導者が部署内研修を実施し、教育研修プログラム第4段階である「部署内研修」を平成24年12月までに終了させた。研修前後に実施したME機器知識確認テスト結果より、研修を受けた後の知識得点は統計的に有意に上昇しており、教育研修プログラム効果が実証されている。

本プログラムを持続発展させるため、24年度は新たに2名のスーパー指導者、39名の第2期部署指導者を育成した。
スーパー指導者は、テルモ主催の指導者育成研修に参加し指導者としての素養を修得し、第2期部署指導者育成研修では、シミュレーション形式の研修を企画立案し、実践的な指導方法をわかりやすく伝達する研修を提供した。
また、統一したME機器操作方法を周知徹底させるため、学習教材開発に着手し、【シリンジポンプの安全な操作と管理】教材を作成した。
作成した上記教材は、本ホームページ内外部職員向けeラーニング教材で公開している。
※eラーニング視聴を希望する方は、TOPページ「eラーニングの地域公開を始めました」からパスワード、IDを申請して利用してください。

3. 新人看護師育成プログラム

新人看護職員育成教育目標をもとに、平成24年度新卒看護職員教育研修プログラムを計画し、年間を通じて研修を提供した。
過去の技術チェック修得状況把握より、当院における新卒看護職員は、「呼吸・循環を整える技術」「救命救急の技術」領域の技術修得が低い傾向がみられた。そこで、平成23年度より「急変時の看護」研修を新規追加、2年目看護職員の部署間研修を実施、24年度には「呼吸・循環を整える技術」をフィジカルアセスメント研修として独立させ、「意識レベルの評価と看護」を追加した。

新卒看護職員の教育研修プログラムは年度3回(入職時、6か月後、12か月後)看護技術修得度チェックを行い、修得状況を把握し、教育計画に活用している。

22年度より集合研修に追加した【多重課題・時間切迫】のシミュレーション研修では、研修実施効果をルーブリック評価基準で測定し、参加者からの反応をもとに次年度の研修内容を改編を加えて実施している。24年度は、研修生への【振り返り】を強化するため、模擬患者、模擬先輩看護師等、シミュレーションでの配役からのコメントを返す、演習内容をipadで撮影し、自己の演習内容を可視化された映像で振り返るなどの工夫を加えて実施した。

集合研修の充実、ポートフォリオによる部署教育担当指導者との学習内容や疑問や課題の共有、教育担当指導者育成による新人看護職員育成支援体制の充実等により、1年目看護職員の看護技術修得が望ましい到達目安レベルに、平成24年度新卒看護職員平均で14領域中9領域が到達するに至った。
効果的で看護実践に有益な新卒看護職員研修プログラムの提供が実証されている。
また、自律した学習環境の整備としてeラーニング教材の開発・提供を行い、平成24年度末時点で237のコンテンツを提供している。

開発した学習教材は、研修前の事前課題としての活用も促進させ、「事前に映像で手技を確認していたので、研修での演習がスムーズにできた」「研修内容がより理解できた」と評価されている。研修を提供する指導者からも「以前と比較して、1人ひとりの演習がスピーディに進み、演習時間が超過することがなかった」など事前課題としてのeラーニングが、研修理解の深化とともに、研修時間の有効活用にも繋がった。

4. 実習指導者育成プログラム

平成24年度新たに実習指導者役割を担う看護職員31名を対象に、保健学科、教育学部教員と連携して「実習指導者研修会」を開催し、実習担当指導者を育成した。

24年度実習指導者研修会では、受講生からニーズの高かった「実習指導計画」「実習指導の評価」についての講義時間を延長させ、臨地実習の開始する10月までにはその講義が終了するよう年間計画を配慮した。
また、本年度は研修会の最終2回は、平成23年度人事交流を終えた教育指導者が研修を企画・運営し、基礎教育過程で指導してきた学生の姿を踏まえた課題解決の糸口を研修生がつかめるよう援助した。

5. 実習指導要項開発プログラム

平成24年度は、平成23年度完成・運用を開始した「平成23年度実習指導要項」を活用した後の課題や修正事項を、看護部と保健学科教員で構成された「実習指導者会議」で再度検討を行い、平成24年度版「実習指導要項」を完成させた。
完成させた実習指導要項は、年度10月の領域別臨地実習で運用を開始した。

実習指導要項を活用することにより、「具体的な実習内容の明確化」「看護技術体験の積極的な促進」「スタッフの協力の機会の増加」等の変化が起きていると8割以上の実習指導者自身も評価しており、指導を受けた学生も臨地実習環境としての充実を高く評価している。

教育指導者養成

平成24年度までに累計233名が教育指導者として育成された。

  • 教育指導者:保健学科への人事交流実施者、及び千葉大学看護学教育指導者研修参加者
  • 教育担当指導者:院内教育担当者研修参加者
  • 実習担当指導者:院内実習指導者研修会参加者

人事交流

キャリアパス構築

平成24年度は、23年度に導入、一部運用を開始したキャリアナビゲーションシステム内の【目標管理】【クリニカルラダー・マネジメントラダー】【キャリアモデル】機能を当院運用に合わせてカスタマイズを行い、システムを一部改修の上、運用を開始した。
各看護職員が、システムを活用し、自己のキャリアデータを蓄積することで、自動的にポートフォリオを作成することができるようになり、そのデータを管理者が共有することで、目指すキャリアの構築支援が行えるようになった。

育児休業復帰支援では、23年度WGにおいて検討し構築したプログラムを、 活用促進させるため、パンフレットを作成し、産前休暇に入る看護職員や育児休業中職員へ配布した。

プログラムでは、本プロジェクトで実施しているシミュレーション・トレーニングやeラーニング教材なども有効に活用している。

その他

1.講演会開催

平成24年度は、看護職員が生涯を通じて「看護」に携わるキャリアを自律して目指し、実現に向けたキャリア形成ができるようキャリア構築の考え方についての情報提供とキャリア形成を支援する組織的役割、サポート体制、考え方や方策について学び合うことを目的に
自ら拓くナースキャリア」を開催した。

2.学会での報告・発表内容

  • 千葉大学大学院看護学研究科看護実践研究指導センター創立30周年記念講演会
  • 第9回日本M&S医学教育研究会学術大会
  • 日本看護学教育学会第22回学術集会
  • 第16回日本看護管理学会年次大会
  • 第7回医療の質・安全学会
  • 第32回日本看護学会第32回日本看護学会

平成24年度看護実践力ブロッサム開花プロジェクト活動報告書

人材育成のための活動内容

             

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